被せ物をする際に、「銀歯とセラミックどちらがいいのだろう?」と悩まれた経験はございませんか?本日は銀歯とセラミックの違いやそれぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
目次
■銀歯とセラミックの違い
銀歯とセラミックは、どちらもむし歯などにより歯を失った場合に詰め物や被せ物として使われる素材です。以下にそれぞれの違いを記載します。
◎材料の成分
銀歯は銀、水銀、錫、銅などの金属の混合物で作られています。一方、セラミック歯はガラスやセラミック粉末の混合物で作られており、より自然な歯の色に近い見た目を持っています。
◎耐久性
銀歯は非常に強固で耐久性が高く、噛み合わせの力や咬合圧に対しても耐えることができます。一方、セラミックは銀歯ほどの耐久性はありませんが、十分なケアが行われる限り、長期間使用することができます。
◎見た目
銀歯は名前の通り銀色なので他の歯と比べて目立ちます。しかし、セラミック歯は天然の歯の色に近い色調を持っており、他の歯との調和がとれます。そのため、見た目の面ではセラミック歯の方が自然に見えます。
◎光の透過性
銀歯は光を透過しませんが、セラミック歯は光を透過する性質があります。そのため、周囲の歯との色調の一致がより高く、自然な見た目を実現することができます。
■銀歯のメリット・デメリット
銀歯のメリット・デメリットをご説明します。
◎銀歯のメリット
・耐久性があり、長期的な使用に耐えることができます
・修復が容易で、保険治療なため比較的安価です
・詰め物を作るために削る歯の量はセラミックより少ないです
◎銀歯のデメリット
・銀色の見た目をしているため、前歯など目立つ場所には不適切です
・金属が含まれているため、金属アレルギーの方にとって安全性が懸念されることがあります
・金属のため、温度の変化に敏感で、冷たいものや熱いものを摂取したときに歯が反応することがあります。
・銀歯は歯の組織との隙間ができやすく、細菌が侵入する可能性があります
・劣化が早く5~7年程度での付け替えが推奨されています
■セラミックのメリット・デメリット
セラミックのメリット・デメリットをご説明します。
◎セラミックのメリット
・自然な見た目を持ち、審美性に優れています。そのため、他の歯と調和しているように見えます
・金属ではないため、冷たいものや熱いものに対して敏感ではありません
・表面がとてもツルツルなので、汚れやプラークが付着しにくくなっています
・劣化が起こりにくいため寿命が長く、タイプやケア次第で10年以上もちます
・奥歯に適した耐久性の高いタイプ(ジルコニアセラミック)もあります
◎セラミックのデメリット
・自由診療になるため銀歯に比べると費用が高くなります
・セラミックは銀歯よりも割れやすく、耐久性では劣ります
・セラミックの形成には、銀歯よりも多く歯を削る必要があります
このように、銀歯とセラミックにはそれぞれメリット・デメリットがあります。歯科医師と相談し、個々の状況に基づいて、最適な選択をすることが重要です。
【当院ではセラミック治療をご提案しています】
たとえ奥歯の治療だとしても、思いっきり笑ったり、食事をした時に銀歯が見えてしまうのは少し恥ずかしいものです。
当院では、奥歯に適した耐久性の高いジルコニアセラミックも取り扱っております。
その他、患者さまのご要望に合わせて補綴物のご提案を行いますので、「目立たないものがいい」「長持ちする素材がいい」などご希望がございましたらお気軽にご相談ください。