【段階別】歯周病の進行度とそれぞれの治療について|なごみ歯科|名古屋市西区の歯医者

【段階別】歯周病の進行度とそれぞれの治療について|なごみ歯科|名古屋市西区の歯医者

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【段階別】歯周病の進行度とそれぞれの治療について



歯周病は成人の多くが経験する口腔内の疾患であり、進行すると歯の喪失につながることもあります。この記事では、歯周病の進行度や症状について説明し、それぞれの段階での治療方法について詳しく解説します。


■歯周病とは


歯周病は歯垢(プラーク)や歯石に含まれる歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こし、歯肉の腫れや出血、歯の動揺(グラグラと揺れること)などを引き起こす疾患です。進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちることもあります。歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」の2つの状態に分けることができます。


■段階別 歯周病の進行度と症状・重症度


◎歯肉炎(初期段階)

歯肉炎は歯周病の初期段階で、歯肉が赤く腫れ、歯磨きや食事の際に出血しやすくなります。この段階ではまだ骨や歯根膜には影響は及んでいません。

治療については主に歯垢(プラーク)の除去が中心です。以下の方法が推奨されます。


・ブラッシング

正しい歯磨き方法を習得し、毎日のブラッシングでプラークを徹底的に除去します。


・歯科クリーニング

歯科医院での専門的なクリーニング(スケーリング)によって、歯と歯肉の間に溜まったプラークや歯石を取り除きます。


◎軽度の歯周炎(中期段階)

軽度の歯周炎になると、歯肉の腫れや出血がさらに顕著になり、口臭が発生することもあります。歯と歯肉の間に隙間(ポケット)ができ始め、歯肉退縮が見られることもあります。

治療については歯肉炎の治療に加えて以下の方法が行われます。


・スケーリング・ルートプレーニング

歯科医が歯の表面と根の部分を徹底的に清掃し、歯垢(プラーク)や歯石を除去します。


・抗菌療法

必要に応じて、抗菌薬の投与が行われることもあります。


◎中等度の歯周炎(進行段階)

中等度の歯周炎では、歯肉の炎症が深刻化し、歯と歯肉の間のポケットが深くなります。骨の破壊が進み、歯の動揺が見られることもあります。

この段階では、より集中的な治療が必要です。


・深いスケーリング・ルートプレーニング

より深部までの清掃を行い、感染を徹底的に取り除きます。


・外科的処置

ポケットが深い場合や骨の破壊が進んでいる場合は、歯周外科手術(フラップ手術)が行われ、感染部位の清掃と再生療法が行われます。


◎重度の歯周炎(末期段階)

重度の歯周炎では、歯肉の大幅な退縮、歯の大きな動揺、さらには歯の脱落が見られます。骨の破壊が広範囲に及び、歯を支える機能も著しく低下します。

重度の歯周炎では、以下のような治療が必要です。


・歯周外科手術

深部の感染部位を除去し、骨の再生を促すための手術が行われます。


・再生療法

 骨の再生を促すために、特殊な材料や薬剤を使用して治療を行います。


・補綴治療

失われた歯を補うために、インプラントやブリッジ、入れ歯などの補綴治療が必要となります。


■歯周病予防の重要性


歯周病は進行すると治療が困難になるため、予防が非常に重要です。以下の習慣を取り入れることで、歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。


◎毎日の正しいブラッシング

食後に丁寧に歯を磨き、歯垢(プラーク)を除去します。


◎デンタルフロスや歯間ブラシの使用

歯と歯の間の歯垢(プラーク)を取り除くために使用します。


◎定期的な歯科検診

歯科医院での定期検診とクリーニングを受けることで、早期発見・早期治療が可能となります。


【歯周病は予防ができる病気です】


歯周病は毎日のセルフケアと、定期的な歯科検診を欠かさないことが進行を防ぐ鍵となります。歯周病についての知識を深め、日常生活に取り入れることで、健康な歯と歯肉を保ちましょう。


名古屋市西区 イオンタウン名西2Fの総合歯科医院
なごみ歯科

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