根管治療について
マイクロスコープを使った
精密な根管治療
むし歯が進行して、歯の神経まで達してしまった場合、「歯髄」と呼ばれる歯の神経を抜く治療が必要になります。
マイクロエンドは、マイクロスコープと呼ばれる歯科用顕微鏡を用いた、歯の根管を治療する方法です。
当院は、3種類のマイクロスコープを導入し、患者さまに合わせて機器を使い分けます。できる限り隣の歯を削らずに、歯ぐきを傷つけない、精密な根管治療をご提案しています。
- 歯ぐきから膿が出る
- 噛むと強い痛みを感じる
- 歯がしみる
- 歯がズキズキする
- 頬が腫れている
- 痛みや腫れがなかなかひかない
- 歯を抜歯するしかないと言われてしまった
- 他院で根管治療を行ったが再発してしまう
失活歯にならないための治療
MTAセメントで抜髄を
避けられるかもしれません
従来の根管治療では、歯髄までむし歯菌が浸透した場合、「抜髄」と呼ばれる歯の神経を抜く治療が必要でした。近年、MTAセメントという歯材が臨床にも使用可能となり、「抜髄」をしない治療が可能になりました。歯髄の一部を切除し、MTAセメントで覆うことで、殺菌効果が期待でき、歯髄の治癒と保存の可能性があります。
MTAで神経が残せない場合
マイクロスコープを利用した
精密根管治療
導入し、歯髄の処置を
丁寧に行います。
マイクロスコープは、治療患部を肉眼の約20倍まで拡大視できる専門の医療機器です。正確に「歯髄」を取り除くことができ、患者さまの精神的・身体的負担をできる限り抑えることができます。
歯科治療は、ミリ単位で手元の微調整が必要なため、ドクターの経験や勘に頼る治療には限界があります。マイクロスコープを使用することで、患部だけを正確に治療することができます。
また、マイクロスコープにはカメラが内蔵されています。治療部位をモニターに映し出し、明るさを確保した状態で治療中の映像を視認できます。肉眼では見えなかった部分が可視化されることで、トラブルや失敗の少ない治療を実現しています。
歯科用CT
コンピューター処理により撮影データを3次元に構築、根管内の構造を正確かつ立体的に診断することができます。より精密な根管治療を行うため、事前の検査・診断が必要です。
歯科用レントゲンの2D画像では、判別しきれなかった骨の「厚み」や「密度」まで簡単に計測することができます。
ニッケルチタンファイル
根管治療は、ファイルと呼ばれる根管内側を清掃する道具を使用します。一般的にはステンレス製ファイルが使用されていますが、当院で使用するファイルはニッケルチタン製です。柔軟性が高いため、複雑な形状に対してキズつけることなく、病巣をキレイに取り除くことができます。
トライオートmini
根管長測定機能が内蔵モーターと連動し、より安全性な治療を可能とする機器です。正確な根管の長さの測定はもちろん、根管内でのファイル先端位置をリアルタイムで液晶画面に表示がすることできるため、効率的かつ安全に病巣の切削が可能となります。
ニッケルチタンファイルと組み合わせることで、より精密に歯の神経の通りを清掃することができます。
ラバーダム防湿法
治療する歯をラバー製のシートで隔離し、唾液や浸出液などの細菌が侵入しないよう防ぎます。精密な根管治療を行うには、デリケートな根元がむし歯菌や歯周病菌に侵されないよう、衛生環境を保たなければなりません。もし神経治療中に根元が汚染されてしまうと、治療の遅れや新たな感染リスクが発生してしまいます。 当院では、治療の準備から細心の注意を払っています。
費用
前歯部 | 55,000円 |
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小臼歯 | 88,000円 |
大臼歯 | 110,000円 |
MTAを使用した歯髄保存治療 | 33,000円 |
神経が残せなかった場合
MTAを利用した根管治療は、すべての状態に適用できるわけではありません。
処置をして経過を確認しないと、治癒していくかどうかの正確な判断ができないためです。
大切な歯の一つひとつを守るためこの治療を行っておりますが、MTA治療で効果が見られなかった場合は、各箇所の差額をいただき抜髄治療を行うことがあります。